鈴森日記

どうも、鈴森シラセの日記です。

雑記:黒歴史の不発弾

私が絵を描き始めたのは、物心つく以前のことだったらしい。

祖母の家には、クレヨンに色鉛筆、ボールペン、果てはマジックやアクリル絵の具に至るまで、家じゅうのあらゆる筆記具を使って描かれた壁画が所せましと並んでいる。

孫の描いた絵だから残した、というよりは、規模が大きすぎて後始末がイヤになったのではないかと思う。

それくらいあらゆるところに描かれている。

 

漫画形式の作品を描いたのは小学校の四年生ぐらいだったと思う。

最初に描いたのは、古代の遺跡からよみがえった怪物が、闇夜に浮かぶ飛行船に戦いを挑むというものだった。

ジャンプの何らかの漫画を読んで影響されたものだったと思うが、何の漫画だったかがまるで思い出せない。

自身満々で友達に見せびらかし、『これ○○のパクりじゃね?』と言われたのは確かなのだが、肝心の○○が思い出せない。

当時のジャンプ漫画を見てもピンとくる作品がない。

 

バカにされたのが悔しくなり、新しい作品を描き始めた。

それが『ドラゴンハンター』だった。

ドラゴンに挑む冒険者たちの物語で、主人公は巨大なハンマーを振り回す駆け出しの戦士だった。

 

これも実のところ、モンスターハンターと映画 アバターの影響を受けていたのだが、それなりに小学校ではウケた。

たぶん派手なバトルがあれば小学生は満足するのだろう。

この作品はそれはそれは好評で、分厚いキャンパスノートに続編が描かれ、5~6巻まで続編が出た。

 

そして悲劇が起こった。

 

大人気漫画、ドラゴンハンターは、家でゆっくり読みたい同級生がレンタルしたり、遊びに行くときにみんなで回し読みしたりした。

レンタル。

同級生に貸し出したドラゴンハンターが、全巻そのまま行方不明になっているのだ。

よくガキどもが溜まり場にしていた友人の家で、何人かで回し読みをしたのを覚えている。

誰が言い出したか、『どうせ皆集まるから、この家にいったん置いておかないか』という提案がなされ、その場の全員が漫画をそいつの家に預けようと言い出した。

そのまま疎遠になってしまい、回収する機会がなくなってしまった。

 

今や顔も思い出せない同級生だが、いつ彼がドラゴンバスターを発掘し、同窓会とかで見せびらかすかと思うととても恐ろしい。

私が同窓会に呼ばれる可能性は限りなく低いので、私のあずかり知らないところで作品が晒されることになるだろう。余計に恐ろしいことだ。

 

おい、顔も思い出せない同級生。

私の漫画を掘り起こさないでくれ。

もし掘り出したとしても、焚いてくれ。

 

頼むよ。